先日、所用で京都に行ったとき、ついでにご本山近くにある衣(ころも)屋さんにも行って来ました。
ご本山に出入りもある大手の一つ「川勝法衣店」さんです。
用事は輪袈裟ではなかったのですが、店員さんとのやり取り、ひょんなことから話題が※輪袈裟 になりました。
生地や現物を見せていただいたり、おもしろいお話をいろいろ聞かせていただきました。とても親切な店員さんでした^^
これが、輪袈裟の生地です。一本の生地から25領(本)の輪袈裟ができます。ハギレは全く出ないとのことです。無駄のない生地です。
輪袈裟は、華やかな柄の一般僧侶がつけるものや、職務輪袈裟(特定の職務に従事する人が着用するもの)や特別輪袈裟(特定の資格を有する人が着用)などがあります。
職務輪袈裟と特別輪袈裟は、宗派の法式規範の中の衣体条例というもので色や柄、紋などについて細かに決められています。例えば、勧学輪袈裟は「地色:香色、地合:堅地、地模様:薄木蘭色西安碑林変様蓮珠文様、紋:六藤紋白浮織、紋径4,8センチメートル、紋数:二」とあります。
ところが、職務輪袈裟や特別輪袈裟で時々色の若干??の違いがあることに気づかされます。何故でしょう??
その理由を教えていただきました!
輪袈裟は、生地を染める時は3本か4本を一気に染めるそうです。つまり75領~100領分ですね。ですから、その領数は色が揃うのです。次に新たに染色する時は、一から色の調合をするのだそうです。もとの色と同じになるか否かは、染色担当の職人さんの勘がたよりになるのです。だからどうしても、同じ色に仕上がるのはなかなか難しいとのことでした。納得^^
手前に3領同じ輪袈裟が見えますが、写真ではわかり難いですが、一番左のは、色が少し薄く明るい色をしています。それは、染色の時期が他の2領とは違うからです。
最後に、、、
これが 勧学輪袈裟です。私には一生無縁のものです。(左に切れてる人は、私の暇つぶしにわざわざお付き合いくださった店員さんです^^)
勧学(和上)とは、わが宗派で最高学識者に贈られる称号であり職務です。全国で18人しかおられません。私は、決して権威主義ではないつもりですが、和上(勧学)さま方の学識に触れると、自分がいかにいたらないか、勉強不足かを痛感します@@;
余談ですが、決して、首からかけたりしていません**; ほんまです(_ _)
もっと、おもしろいお話もあるのですが、マニアックすぎるのでこのへんでやめときます^^;
※輪袈裟 ・・・仏教で僧侶が着用する袈裟の一種。もともとは五条袈裟を折りたたんだもので畳袈裟ともいう。宗派によっては折袈裟とか折五条とも呼ばれている。